帝人株式会社 様

デザイン設計試作産業機器

~次世代のエネルギーを身近に~ 画期的なポータブル発電システム

帝人株式会社様が開発した、燃料電池ユニットと圧力容器ユニットのコンセプトモデルを担当させていただきました。

帝人株式会社様は、1918年に創立された日本の大手化学メーカーで、マテリアル事業、繊維・製品事業、ヘルスケア事業、IT事業という4つの異なる領域で事業を展開。それぞれの強みを活かし、融合させながら持続可能な社会の実現に向けたソリューションを提供している企業です。

帝人グループ会社案内はこちら  https://www.teijin.co.jp/about/pdf/cp.pdf

帝人株式会社様 水素ユニット 燃料電池 コンセプトモデル プロダクトデザイン 設計 試作

2023年 グッドデザイン賞を受賞!

2023年、帝人株式会社様の「ポータブル型燃料電池ユニット:圧力容器ユニットおよび燃料電池ユニット」がグッドデザイン賞を受賞いたしました。公益財団法人日本デザイン振興会の公式ページに、案件のご紹介をはじめ、ARRKの社名と、本件のデザインを担当したデザイナーのコメントを掲載していただいております。 

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水素発電機の普及

水素による発電機は、通常のメジャーな発電機と比較するとまだ認知度が高くないため、本製品を通じて水素をより身近なものにしたいというお客様の強いご要望をいただきました。

「便利さ」や「小型化」といった観点から、水素社会の普及に向けて多くのユーザーに魅力を伝えることが本製品の目的であり、使い勝手はもちろん、持ち運びを意識した最適なサイズ感に仕上がっています。

革新的な意匠性

本製品は「展示会への出展」という大きな目的をもった取り組みでした。展示会では、外観的なインパクトを兼ね備えたデザインでなければ、いかに機能性に優れた製品であっても埋没してしまいます。

そこで本製品ではデザインのコンセプトカラーに「未来への転換点」をイメージしたエネルギッシュなイエローを採用し、水色などクリーンカラーが多く使用される水素製品の中でも差別化を図りました。革新的なデザインの意匠性にこだわり、外観においても多くのユーザーの目に止まるようなデザイン設計開発を実現しました。

帝人株式会社 水素ユニット 燃料電池 コンセプトモデル プロダクトデザイン 設計 試作

ARRKの強みである、デザイン・設計・試作のワンストップサービス

ARRKの請け負った領域は「デザイン」、「設計」、「試作」の3つに分けられます。

設計においては、各パーツの構造設計をはじめ、「レイアウト・取付」といった、いわゆる機構設計にあたる部分も担っており、最小化・軽量化を目的とした、あらゆるパーツの最適なレイアウトを行いました。

また、本製品はすでに決められたデザインに対する単純なモデル製作ではなく、お客様と伴走する形で設計や製造といった様々な観点から様々な議論を重ね、お客様とともにデザイン提案を行うことで出来た結晶ともいえる製品です。

帝人株式会社 水素ユニット 燃料電池 プロダクトデザイン デジタルモデリング 販促ツール

紙材によるラフモックの製作など、3D図面だけではお客様が想像しきれない最終製品の細部にいたるまでを、ARRKでは設計段階からご提供しています。ボリューム感や意匠性といった抽象的なイメージをお客様と共有したうえで製品開発を進めることが可能です。

また、ARRKでは開発のご依頼をいただいた製品を、認知・拡販するためのお手伝いをしています。今回はリーフレットを作成させていただきました。様々なテイストのデザインに対応可能です。

材料の選定、表面加工処理と熱対策

外側の材質にはABS樹脂のパネルを採用しており、部分的にアクリルを使用することで内側の透明箇所を表現しています。また、強度が必要な部分はアルミを使用するなど、用途に合わせて適切な材質を選定しました。

これまでのARRKの実績から定評のある表面加工処理につきましては、塗装やスクリーン印刷にて対応しており、外装品と合わせてすべての加工処理を社内リソースのみで行っています。

また燃料電池は発電する際に必ず熱が発生するため、設計において「放熱」は非常に重要な要素です。そこで本製品では、熱の通り道や流れなどをお客様から丁寧にヒアリングしたうえで、デザイン面に配慮しながら吸入用ファンの配置を決定しました。

たとえ形状やデザイン、使い勝手に優れていても、収用物の特性を正しく理解していなければ製品としての仕様を満たすことができません。ARRKでは、ものづくりで培った長年のノウハウを、水素発電機という新たな分野に生かすことで、最適な材料、形状、工法をご提案することができました。

納期のご希望に可能な限り応じることのできるARRK独自のネットワーク

今回、最難関ともいえる課題だったのが「納期」です。本製品は部品点数が80〜90点と非常に多く、試作機という都合上、ほぼすべての部品を一品物として用意する必要がありました。一部、購入品も存在しますが、部品の製造においてはARRKが持っている国内外すべてのリソースを最大限投入することで、最難関だった納期の課題もクリアーすることができました。

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ARRKでは、仮にお客様が持っているイメージが抽象的過ぎても、そのイメージを元に、設計や製造といった観点から議論を重ね、十分に機構を理解したうえで、単にデザイン、設計、製造それぞれを単体として提案するのではなく、デザインから設計、製造までのトータル提案を行っております。トータルでサポートさせていただくことで、不確定要素が多い中でも、お客様にしっかりと寄り添い伴走しながら、最適な設計開発を行うことが可能となっております。  

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