日本トムソン株式会社 様
デザイン樹脂加工設計試作ロボティクス医療・ヘルスケア
デザイン力と設計力で実現した、多関節ロボットのモックアップ
ARRKは日本トムソン株式会社様の展示会向けのショーモデルとして、医療用の外科手術ロボット(サージカルロボットを模したモックアップ)のデザイン・設計・製造を担当致しました。
このロボットは、5軸の多関節ロボットで、滑らかな動きを再現することができます。
日本トムソン様の、「自社のベアリング、直動案内機器、及び位置決めテーブル(アクチュエータ)の製品群を医療機器業界にアピールしたい」というご要望にお応えするため、オリジナルのデザインコンセプトからご提案を行わせていただきました。
これはARRKにとっても大きな挑戦であり、同時に提案力を最大限に発揮する機会でした。
1. スタイリッシュなデザイン
「スタイリッシュなデザイン」という基本コンセプトを追求する過程で、ARRKデザインチームは、アームを洗練されたフォルムにするため検討を重ねました。
例えば、ツートンカラーの採用により、視覚的にスリムに見えるよう印象をコントロールし、ロボットの先進的なフォルムを際立たせることに成功しました。
2. ベアリング製品の可視化
実際に稼働するロボットアームの他に、日本トムソン様の製品であるベアリング、直動案内機器、及び位置決めテーブルを紹介するためのスケルトンモデルをご用意しました。
このアプローチにより、日本トムソン様の高性能な製品がどこに採用されているかを、より詳細に直接お見せすることが可能となりました。
3. 多関節のアームによるスムーズな動き
多関節のアームをスムーズに可動させるため、日本トムソン様の製品はもちろん、それに組み合わせるモーターも含めた実験を繰り返し行いました。
それにより、実際の外科手術を行っているかのような、精密な動きを再現することが出来ました。
4. 「魅せる」ための照明
展示会でのデモンストレーションをより魅力的に演出するため、照明設計にも細心の注意を払いました。
ロボットアームの上部に設置された照明だけでなく、アクチュエータの先端を光らせ、動体ファントム内部が照らされた際の見え方についても、デザイン的な視点と光学的な視点で、狙い通りの演出がなされております。
日本トムソン株式会社様は、1950年に設立され、国内で初めてニードルベアリングの自社開発に成功した高度な技術力を誇る、針状ころ軸受や、直動案内機器、及びメカトロ製品などを製造・販売している専門メーカーです。
ブランド名の「IKO」は、革新的(Innovation)で、高度な技術(Know-how)に立脚し、創造性(Originality)に富むという三つの信念の頭文字を取ったものになります。
高品質・高精度のベアリング(軸受)、直動案内機器、及びメカトロ製品は、あらゆる産業で欠かせない機械要素部品として活躍されています。
https://www.ikont.co.jp/
ARRKでは、仮にお客様が持っているイメージが抽象的過ぎても、そのイメージを元に、設計や製造といった観点から議論を重ね、十分に機構を理解したうえで、単にデザイン、設計、製造それぞれを単体として提案するのではなく、デザインから設計、製造までのトータル提案を行っております。トータルでサポートさせていただくことで、不確定要素が多い中でも、お客様にしっかりと寄り添い伴走しながら、最適な設計開発を行うことが可能となっております。