真空注型の製作フロー
真空注型はどのようなフローで製作が進められるのか、順番に解説していきます。
①マスターモデルの作成
まずは原型となるマスターモデルを作成します。マスターモデルは光造形や切削で作成します。光造形の場合は3Dデータがあれば簡単に作成することができます。
②シリコンゴム型の作成
マスターモデルに材料の注入口となる湯口を取り付け、型枠の中にセッティングします。また、このとき型を分離する基準となるパーティングラインを決め、その部分にテープを貼り製品をきれいに分離できるように準備します。
マスターモデルを型枠にセットしたら、型材となるシリコンゴムを注入し、真空脱泡機で気泡を抜いてからシリコンゴムを硬化させます。ゴムが硬化したらパーティングラインに沿ってメスで型を分離し、マスターモデルを取り外してシリコンゴム型の完成です。
③真空中で材料の注型
シリコンゴム型をはめ合わせてから真空装置の中に入れ、樹脂材料を注入します。
注入が完了したら乾燥炉の中に入れ、適切な温度で材料を硬化させていきます。硬化する時間は樹脂によって異なりますが、おおよそ1~2時間程度です。
④製品の脱型~仕上げ
硬化が完了したら、型から製品を取り出します。
湯口やパーティングラインのバリを手作業で取り除き、製品の最終仕上げを行って完成です。